『モリー先生との火曜日』死の床で行われる人生の意味
どう生きるかについて考えたことはありますか?
自分が最期を迎えるまでどう生きるかについて深く考えたことはありますか?
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『モリー先生との火曜日』 ミッチ・アルボム
「いかに死ぬかを学べれば、いかに生きるかも学べる」
大学を卒業して、仕事で活躍しているある男性が、偶然テレビで大学時代の恩師を見かける。
モリー先生は、難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。
「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか?」
死の床で行われる毎週火曜日の教科書のない授業。
テーマは「人生の意味について」
この本は実話です。
死・家族・恐れ・社会・老い・許し・欲望・人生の意味・結婚
についてミッチの質問に対してモリーが人生で何が大切かについて明晰な考えを教えてくれます。
体の自由が利かなくなり、日に日に弱っていき一言発するにもゼーゼーしているにもかかわらず。生きる意味を語り続ける姿に涙し感動し一気に読んでしまいました。
ほとんどの人は日常生活の中で時間には有効期限があることを忘れて生きてしまっています。
ダラダラとスマホやテレビを見ながら過ごす1時間は数時間になり気づけば深夜遅くになり寝不足で朝を迎え、通勤電車で不足した睡眠を補い、ぼーっとしたまま出勤し、帰宅後は戦場から帰ってきたかのようにぐったりし、またダラダラと時間を過ごす日々。
休日は昼まで寝てテレビを見てすぐ夕方になり、一杯やってまた寝る。数日は数カ月になり数カ月は数年になり、やれる時間はあったのに自分や家族の為にやりたいことや、なし遂げたい夢が忙しくてできなかったと振り返る人生。
こんな日々を過ごしていませんか?
そんな悔い多き人生を避ける方法、家族の価値、許すことの大切さ、死の意味について学ぶことができます。
年老いたとき自分が最期を迎えることを想像して下さい。
今現在のあなたに24時間何をしてもいいと言われたら何をしますか?
自分に与えられた人生の何気ない喜びを尊び、愛を感じ、幸せな部分に焦点を当てて過ごせたら素晴らしいですね。
よりよく生きるために、そして人生の意味について考えさせられるオススメの一冊です。
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